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スタッフブログ

TKCの申告ソフトは今後価値が高いかもしれない話

税務業務における「AI×税務ソフト」の最適なフレームワーク

こんにちは。公認会計士・税理士の富村亮超です。

最近、日々の税務業務を行う中で「再現性の高い進め方のフレームワーク」が固まってきたので、そのフローを共有したいと思います。結論から言うと、現在の最適解は以下のステップです。

  1. インプット: クライアントからの資料をAIに読み込ませる

  2. 整理と下書き: 前提条件などをAIと対話しつつ、AIにバックエンドのExcel下書きを作成させる

  3. 検算と出力: TKCなどの申告ソフトにデータを入力し、検算を行う

  4. 完了: 申告

この一連の流れの最大のポイントは、「AIの強み・弱み」と「申告ソフトの強み・弱み」が、見事に相互補完し合っているという点にあります。

AIの役割:面倒な資料整理と前提条件の構築

AIの圧倒的な強みは、インプットの整理能力と、文脈を読み取るある程度の推論能力です。 そこそこ量のあるバラバラの資料をドーンと放り込み、対話を通じて前提条件の整理を手伝ってもらうのには非常に適しています。

一方で、AIの弱みは「インプットからアウトプットまでの推論(計算)にブレがあること」です。重要な特例の計算をすっぽり抜かしたり、ぽろっと計算ミスをしたりするため、最終的な数字を完全に委ねることはできません。

申告ソフトの役割:ガチガチのプログラムによる絶対的な正確性

対して申告ソフトの最大の強みは、正しいインプットさえ入れれば、正しいアウトプットを返すように「ガチガチにプログラムが固まっている」ことです。

しかし、従来のアナログな進め方では、人間が入力するがゆえに「インプットを漏らす」「入力箇所を間違える」といったヒューマンエラーが起きやすく、何よりその前の段階である「インプット資料の整理自体が大変」という大きな弱みがありました。

ゼロミスが求められる税務における「圧倒的安心感」

税務業務は、基本的にミスが許されない仕事です。 そのため、AIがどれだけ精巧に下書きを作ったとしても、それを人間が目で見て検算するだけでは、やはり恐怖感が拭えません。

そこに、最後の砦として「ガチガチの税務ソフト」がフローとして挟まっていることの安心感は絶大です。AIが面倒な整理をこなし、税務ソフトが正確な計算を担保する。まさに双方の強みと弱みをカバーし合う関係性です。

結論:税務ソフトが今後も持つべき「優位性」とは

このフレームワークから見えてくるのは、「税務ソフトはガチガチに固まっていなければ、優位性が出ない」という事実です。

TKCは、従来から「正確無比な計算」というポジショニングを確立しています。業界における優位性としては、システム自体を無理にAI化するよりも、「根本的な申告ソフトの計算の正確性が、AIよりも勝っている」という点さえ貫いてくれれば、今後もしばらくはその価値が揺らぐことはないと考えています。