RSS配信

富村将之ブログ

中小企業の断末魔の叫び

税理士の富村です。

ウクライナにロシアが進行して3カ月がたちました。いまだ先行きの見えない展開が続いています。

そんな中で日本国内では深刻な状況が顕在化してきました。「円安」「株安」「原油高」「物価高」の四重苦です。

難しい話をここでするつもりはないのですが、私は大学などの講義の中でいずれ日本はとんでもない円安とインフレに直面するというものです。原因は日本銀行による国債の無制限買い入れですが、世界の中で日本は財政規律を守らず際限なく国債を発行しそれを日本銀行が結果的にほぼ引き受けるいわばヘリコプターマネーを繰り返してきました。

景気のいいアメリカ経済が金融引き締めに走り出す暁には日本は円安ドル高の是正のための対抗処置としての金融引きしめをする余地を残す必要があったのですが、国債の暴発発行を繰り返したため、金利の上昇を容認することができず、この期に及んでも金融緩和継続の道を選択するしか手段がなく、先進国の中でほぼ一人負けの状態となっています。

このままでは一ドル130円どころか150円、もしかしたら200円もありうるのではないかと疑っております。

MMT論者は国債の発行に寛容でしたが、さてこの期に及んでいまだ国債を暴発することに賛成なのでしょうか?

中小企業は円高より円安によるディメリットを受けることが多く、原油高による流通コストの増加も重なり瀕死の状態です。

消費者はそこからの影響によるありとあらゆるもの値段の上昇に生活が困窮し始めています。

出口の見えないトンネルとはこんなにも不安なものだということを感じています。

早く戦争やめてくれ~。